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ゲート型金属探知機の望ましい設置場所
金属物がないのに反応するというお問い合わせ
そのゲート型金属探知機を設置もしくは移動した後に、
設置して電源を入れた後、何もない状態で入場者が通過しても常に反応してしまう。
というお問い合わせが、時々ございます。
設置場所の周辺の確認
そして、この問題を解消するのに重要な点の一つに、動くもしくは、動かすことができる金属物や機械の隣もしくは周辺にゲート型金属探知機を設置しない
があります。
理由としては、
- ゲート型金属探知機の左右にあるサイドパネルから、微弱ながらも磁気がパネルの内側だけでなく外側にも発せられている
- 入場者がゲートをくぐるのと同時にこれらが動くと、ゲート型金属探知機から発せられる磁気がゆがみ、何も金属物を持っていない場合でも検知音がし、誤作動が発生する場合がある
ここでは、どの様なものが大きく動く金属物になるのか、その一例と対応策をそれぞれ挙げてみます。
モーターが搭載されている機械
例:自動ドア・ベルトコンベア・ジェネレータ・変圧器・電気パネル・ホイストクレーン・エレベーター・エスカレーター などモーターは大型の金属物で構成されている上、動かす際に非常に強い磁気が発生し、互いに干渉しあうのでゲート型金属探知機の誤作動を起こす要件になります。
そして、金属探知機の左右だけでなく、上下にもこれらがあるかをご確認いただき、もしあれば、これらからは数センチではなく数メートルのレベルで離して設置することが望ましいです。
誤作動を引き起こす可能性が極めて高い、ゲート型金属探知機の設置例を以下に列挙しましたので、ご参考下されば幸いです。
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1.エスカレーターに接近
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2.自動ドアに接近
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3.クレーンの真下
手動で動かさない場合と動かす場合がある金属物
具体例:大型のドア・金属製のごみ箱・スチールパーティション・荷物確認用の長机・スチール物置・鉄骨部分のそば などゲート型金属探知機をこれらからは15cm以上離した状態で設置することが望ましいです。そして検知時はこれらの金属物を動かさない様にしてください。
特にそばにあるこれらの材質が大きな場合は、金属探知機を30cm以上は離して設置してください。
以下は、大きな金属物のそばに金属探知機を設置しているイメージ画像です。
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金属製のドアの前
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物置のそば
なお、サイドパネルのそばに長机などを設置して手荷物を確認する場合は、その手荷物を入場者が通過する前に出口側に送り出して下さい。
詳細は以下の「金属探知機等を使った入場者警備の概要」をクリック、タップの上ご覧ください。
詳細は以下の「金属探知機等を使った入場者警備の概要」をクリック、タップの上ご覧ください。
X線探知機
モーターが搭載されている機械の一例と比べ、磁気の干渉は弱いですが、スチールで覆われている機種もあるので、上記同様ゲート型金属探知機とは最低30cm離すことが望ましいです。-
ゲート型金属探知機とX線探知機は30cm以上離して下さい
金属探知機とX線探知機をはじめ検査機器をする併用する場合の運用方法につきましては、以下の「金属探知機と様々な検査機器との併用」をクリック、タップの上ご覧ください。
ゲート型金属探知機PD6500iもしくはMulti Zoneを2台並列に設置する場合
周波数のチャンネルをそれぞれ異なる値に設定し、最低5cm離すとほぼ正常に作動します。ただ、この場合でも周辺環境において磁場が強い場合などは、それ以上離してみてください。-
ギャレット社製金属探知機同士を並べて設置する間隔
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同じ製品同士でも間隔を広げるのが望ましいです
メーカーの異なるゲート型金属探知機を2台並列に設置する場合
ゲート型金属探知機には、それぞれ固有の周波数があります。メーカーが異なる金属探知機がそばにあると、互いにその周波数が干渉しあい誤作動を起こす可能性が高くなります。そのため、ゲート型金属探知機の発する周波数を変えた上で、30cm~1mほど離すことが望ましいです。
また、ギャレット社製の旧型金属探知機(CS5000、MT5500など)を2台並列で並べる場合も同様です。
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ギャレット社製と他社様製の金属探知機の設置間隔
最後に
以上、詳細につきましてそれぞれ対応策を挙げてみました。ただ、周辺環境によりまして記載されている数値以上に間隔を離す必要がございます。
したがって、もしこのような現象になり、他に設置できる金属物のない場所があれば、移動することも一つの選択肢になります。
これからゲート型金属探知機を設置する計画がある皆様にもご参考になれば幸いです。
もし、ゲート型金属探知機を設置したい場所があるのだが問題はないのかといった内容につきましても、お答えさせていただきますので、以下の「お問い合わせはコチラ」をクリック、タップしてください。
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