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金属探知機等を使った入場者警備の概要
金属物の所持を確認する警備
危険物だけではなく、写真撮影や録音を禁止するという意味でカメラや録音機のの流入を防ぐという事例も増えてきています。
その警備を行う際、荷物の中身を調べるのみという場合がありますが、これでは入場者が身に着けているものまで確認することはできません。
しかし、実際にX線探知機まで設置するには、費用対効果が見合わない場合が多いという声も耳にします。
ここでは、入場ゲート等における金属物所持の確認として、金属探知機等を使った警備方法の一例を紹介します。このようなセキュリティーを初めて携わることになった方が、スムーズに運用できる一助になれば幸いです。
もちろん、入場者数、場所や警備実施の時間等の制約により実際の運用と異なる点はございますので、実際の入場者チェックにおいては、警備計画書やマニュアルなどを入念に作成し、それに従って警備を実施してください。
金属探知機を使用した警備の構成者
ゲート型、ハンディー型金属探知機を使用し、警備を行うのに必要な人は下記の通り、- 手荷物の中身を確認
入場者のお手回り品をトレイの上に置かせたり、手荷物品を確認して、出口へ送る。
- 通過の指示およびハンディー型金属探知機でのボディーチェック
入場者にゲート型金属探知機の通過を指示し、反応すればハンディー型金属探知機で入場者が金属物を隠していないか再検査をする。
- トレイを出口から入口へ移動
トレイにあるお手回り品などを入場者にお返しし、空になったトレイを入り口へ戻す。
ゲート型金属探知機等の設置
ゲート型金属探知機は、大きな金属物(鉄骨や鉄筋の柱、ドア、エスカレーター、モーターなど)から離して設置して下さい。
次に、ゲート型金属探知機のそばに、数センチ間隔を開けて長机を設置して下さい。
金属探知機と長机が接触した状態ですと、金属探知機が誤作動する可能性が高いからです。
そして、トレイは長机の上、金属探知機の入り口側に置いて下さい。
入場者がゲート型金属探知機を通過する前に行うこと
- 手荷物の中身確認
入場者の手荷物は、事前に預かったり、会場に持ち込まないのが最も望ましいのかもしれません。なぜなら、手荷物を持って入る場合、その中にも金属物などが入っている可能性は否定できないからです。
仮に、会場内へ手荷物の持ち込みが可能な場合、入場者がゲート型金属探知機をくぐる前に行う必要があります。
この場合、担当の方は入場者に手荷物を机の上に置いて、開封するように依頼し、中身を確認することになります。 - 入場者の手回り品をトレイなどに置く
入場者にゲート型の金属探知機を通過していただく際、感度にもよりますが、基本的に材質を問わず金属物を身に着けていれば、金属探知機が反応してしまいます。
基本的に、服以外に身に着けているものは全てトレイ等の上に置いていただくのが望ましいでしょう。
危険物でない金属物の一例として、財布、携帯電話、鍵、カメラ、電子式タバコ、特に冬ならカイロが挙げられます。 - お手回り品などを出口側へ移動
入場者がゲート型金属探知機を通過する前に、トレイに乗せたお手回り品などを金属探知機の出口前に移動してください。
理由として、ゲート型金属探知機は、微弱な磁気のゆがみにより金属物の有無を確認します。そして、その磁気はゲートの内部だけでなく外部にも発せられているため、荷物を移動している時に磁気がゆがむ可能性があります。
そのため、荷物と入場者が同時に動くと金属探知機の誤動作が起こる可能性が高いからです。
その結果、入場者が滞留し、その結果混雑する可能性が高くなるため、この手順を行うことが望ましいです。
ゲート型金属探知機の通過
入場者の通過が終わったゲート型金属探知機は、磁気を整えるため数秒の待機時間があります。しかし、荷物確認などの一連の受付を済ませた入場者の方は、早くゲート型金属探知機を通過したくなるものです。
そこで、入場者が次から次へ通過すれば、これまた金属探知機の誤作動が起こる可能性が高くなります。
- ゲート型金属探知機の状態を確認
通過の可否は、警備員などの担当者が実際に探知機を確認して決定します。
確認する場所は、ゲート型金属探知機の出口にあるコントロールパネルにあるLEDライトです。
コントロールパネルのイメージ画像にもありますが、通過できる状態なら緑ライトが点灯し、通過できない状態なら、赤ライトが点灯するかもしくはどのライトも点灯しない状態が続きます。
この頃のゲート型金属探知機は、パネルの両サイドで通過できるかどうかを、緑("渡れ"のマーク)や赤("止まれ"のマーク)で入場者にお知らせする機能が備わっております。
そして、入口の両サイドのパネルのライトと出口のコントロールパネルのライトが連動しているので、通過の可否を入場者、担当者双方がご確認いただけます。
- ゲート型金属探知機の通過指示
通過できる状態になれば、"どうぞ"など入場者に一声かけてゲート型金属探知機を通過させてください。
何も反応しなければ、そのまま入場者には、トレイにあるお手回り品などを受け取っていただきます。
反応すれば、ハンディー型金属探知機で入場者の体をなぞるボディースキャンを行います。
入場者が通過する際、できれば手荷物の担当の方は、次通過しようとされる入場者の方をお待ちいただくよう、お声がけして下さい。
お声をかけることにより、後ろの方も少しずつ並び、整然とする可能性が高いからです。
- お手回り品などをご返却
入場者の検査が終了した後は、必ずお手回り品などをご返却下さい。そして、空になったトレイをまた入り口に戻してください。
ゲート型金属探知機に反応する意外な金属物
ゲート型金属探知機を通過すると、トレイに置くもの以外に、意外と思われる金属物に反応します。より円滑に検知を行っていただける様、その一例をリストアップさせていただいております。
ご参考いただければと幸いです。
ハンディー型金属探知機でのボディーチェック
この場合、次の入場者の通過を止めた上で、ハンディー型金属探知機によるボディーチェックを行います。
いろいろなスキャンの方法がございますが、下記の動きが多いように見受けられます。
髪飾りやベルトのバックルで反応している場合が多いですが、くまなくスキャンして下さい。
また、足元を検査した際、機器によっては、ずっと反応しつづけている場合がございます。これは、鉄骨や鉄筋の地中梁に反応してことが多いですので、責任者の方などにご確認下さい。
なお、弊社金属探知機スーパースキャナーVをご使用の場合は、感度を落とす機能により、コンクリートに埋められている鉄筋や地中梁の反応を抑え、足の部分の金属探知を効率よく行うことが可能です。
医療機器を所持されている方への対応
金属探知機を使用する際、心臓ペースメーカーなどの医療機器を所持しておられる入場者の方もいらっしゃいます。以下のページでは、金属探知機の安全性や対応例を紹介していますので、下記のボタンをクリックして詳細をご覧下されば幸いです。
工場、倉庫などの持出防止
工場や倉庫などにおいて、貴金属やレアメタルなどの金属が含まれているハードディスクなどの部品や、それ自体が価値のあるスマートホンの持ち出しを防ぐためのゲート型金属探知機の取り扱いにおいては、設置などにおいてご注意いただく点がございます。下記のボタンをクリックして詳細をご覧いただければ幸いです。金属探知機と様々な検査機器との併用
ゲート型やハンディー型の金属探知機は、身の回りの金属物を検知します。より安全や安心を確保したい場合、費用との兼ね合いによりますが、金属探知機と併用して荷物や体表温度などを検知することも可能です。
別ページにて概要を紹介しますので、もし興味がございましたらご覧いただければ幸いです。
ゲート型金属探知機等のレンタルと警備、オペレーションまで
これらを円滑に遂行するためには、ハード、ソフトをうまく組み合わせて運用する必要がございます。また、金属探知機自体にも性能の差があり、円滑に進めることができるカギの1つになります。
さらに、ハンディー型金属探知機の使用する際は、体にかなり近い距離まで近づける点から、性別での抵抗を感じられる方も中にはいらっしゃいます。
私たち、ギャレットジャパン株式会社は、なるべくこれらの問題点を解決すべく、高性能のハンディー型及びゲート型金属探知機等のレンタル、設置、運用、警備、撤収を日本全国でさせていただきます。
レンタルのみ、警備のみも承っております。
数日後に急遽行うことになる場合でも、ご対応させていただきますので、一度ごお問い合わせいただければ幸いです。