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金属探知機等を使った持出防止の概要

問題となりつつある情報処理機器の部品の持出

パソコンリサイクルイメージ
パソコン、タブレットやサーバー等の情報処理機器は、おおむねハードディスク、メモリー、マザーボードなどの基盤、コード(LANケーブルなども含む)などで構成されています。
工場などで製品にするため組み立てたり、パソコンやサーバー等の古くなった情報処理機器をリサイクルするために分解をしたりするときに、これらの部品が顕在化されます。
そして、これらの部品には、市場で高く取引されている貴金属やレアメタルなどが含まれている場合があります。

情報処理機器と申し上げましたが、それ以外にも、レアメタルや銅などを素材とした製品、半製品、部品はあまたございます。

また、これらで構成されているスマートホンは、それ自体が価値の高い機種もあります。

ときに、心無い人が取引目当てなどの目的でこれらを持ち出すといった事件をたびたび耳にします。
その対策として、部品の持ち出しを防ぐために、ゲート型金属探知機を使用している事例もございます。

ここでは、これからゲート型金属探知機の設置をお考えの方に、部品の持ち出し防止を円滑に行うことができる様に、
 
  1. 設置場所
  2. 確認場所
  3. 感度設定

に焦点を当てた運用方法を紹介します。念のためということでご一読いただければ幸いです。

設置場所

ゲート型金属探知機と開扉
金属探知機を設置する場合は、出入口から作業場所へつながる動線を一か所に限定する必要があります。
出口のドアのそばに設置をする場合
金属探知機を設置する以外の出入り口に直結するドアは開閉できないようにして下さい。この設置方法は、出入り口と作業場への動線が直結しているため、作業場所を広く確保することができます。
その際に、ドアが出入り口の内側か外側のどちらに開くかをご確認してください。
開くドアにゲート型金属探知機が触れると、誤動作を確実に起こすことになります。
特に、作業場側にドアが開く場合は、開く部分のスペースを確保し、その周りをパーティションなどで囲むようにしてください。また、金属探知機そのものを外側に設置する場合は、風雨をしのぐような囲いなどを施してください。
作業所内の一部に設置をする場合
複数の出入り口を活用することができるので、一度に多くの作業員の方が出入りする場合に有効です。この場合、すべての出入り口と金属探知機を設置する場所までの間は、パーティションなどで区切って隙間を作らないようにする必要があります。
なお、パーティションですが、床と本体の間にできる限り隙間がないものをお選びいただくことをお奨めします。

また、下記の点をご留意ください。
金属探知機の磁気干渉について
ゲート型金属探知機は、磁気のゆがみにより金属物か否かを判断します。
一方、特に工場では、タービンなどが回って磁気が発生している箇所がございます。
磁気が動いている物に干渉を受けやすい傾向がございますので、できる限り離した場所に設置してください。
また、違うメーカーのゲート型金属探知機を接近させて設置した場合にも、干渉が起こり正常に作動しないことがございます。この場合にも、探知機同士、間隔を開けてください。
なお、PD6500i同士に限定しますと、最低5cmの間隔を開けることになります。

確認場所

ICモジュール中
基本的に、金属物の有無を確認する場所はゲート型金属探知機のそばに確保し、警備員を配置するのが望ましいです。

より正確な検知を行うには、通過する人に対し、財布やスマートフォンなどの手荷物や、大きな金属のバックルのあるベルトや大きな金属でできている髪飾りなど身の回りのものは外させて、トレイなどに置くようにしてください。そして金属物が身の回りにない状態で、ゲート型金属探知機を通過させてください。通過して金属物がなければ、トレイ上の金属物を戻させてください。また、金属物の反応があれば、警備員がボディーチェックを
行うなどの措置を講じてください。

また、探知機から離れた場所(例:事務所)で検知を確認したい場合は、

金属探知機に遠隔監視用iCモジュールを組み込む
パソコンに専用ソフトをインストールする
有線もしくは無線LANを介し、パソコン上で検知を確認する


といった運用形態が望ましいです。もちろん、手荷物や大きな金属のアクセサリーなどを確認の上、金属探知機に通さないようにすることが前提となります。

トレイなどを置く際、テーブルを金属探知機の前後に設置し、警備員に確認することをお考えの際には、下記のページをご参考いただければ幸いです。
詳しくはこちら

感度設定

pd6500i_04
感度ですが、出荷時はおおむね空港で使用するモードになっております。このモードは、主に鉄でできたナイフやピストルなどの危険物を探知することが前提となっているため、貴金属には反応しにくくなっております。

そこで、持ち出し防止(Loss Prevention)など、ほとんどの金属を検知するモードに切り替える必要があります。
また、感度ですが、あまり強く設定しすぎると周辺の金属との干渉度合いにより、金属物を身に着けていなくても常に検知音がするという現象が発生します。
したがって、事前に流出しては困る最小の金属物を、一度管理者が身に着けた上でゲート型金属探知機に通過させてご確認いただくと、より効果的です。

もし、最小の金属物がゲート型金属探知機で反応するかどうかご不安な場合は、ご購入の前に弊社ギャレットジャパンへその現物をお送りいただければ、事前にご確認させていただきます。

 

出入り口両方で金属物の位置を確認するには

ゲート型金属探知機に備えられている機能の一つにサイドパネルの点灯機能があります。
それは、入場者が金属物を忍ばせている位置を特定する形で点灯しますが、通過した側にしかない場合が多いです。
ギャレットのゲート型金属探知機は、オプションですが通過する前、入口側のサイドパネルにもその点灯機能であるエントランスゾーンライトキットをご用意いたしております。
これで、出入口の両側で金属物の位置を確認することができ、入退場両方で検知スピードの向上が期待できます。
詳しくはこちら

ゲート型金属探知機は中古も新品も

ゲート型金属探知機PD6500iに限定すると、常に機器自体はバージョンアップをしており、都度機能が追加されております。
ただ、コストもなるべく抑えたいというご要望もございます。
ギャレットジャパンでは、新品も中古もお取り扱いいたしております。お見積りも受け付けておりますので、なんなりと仰せください。
お見積りのご依頼はこちら

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